この作品は、制作者のひらめきで三年前から作られています。 シーグラスは小石の多い海岸で稀に見つけることが出来ます。 近くに川があり、海底に岩が多く、時折荒波が立つところでないと見つけることが出来ません。高知県の東部がその条件を満たしていますが、 それでも見つけられる場所はごく限られています。 山遊び、川遊び、そして海遊びを重ねるうち、ある日海岸の小石の中に現れた、きらりと輝く、小さなシーグラスを見つけました。 それは夜の闇のネオンや宝石よりも美しく輝いていました。 ガラスを造ったのは、人間です。 しかし、波に運ばれ海岸に打ち上げられたシーグラスは、周りの小石と同じような大きさと形をしています。 波に洗われて黒々とした無数の小石の中にひとつだけ輝いているシーグラスは、自然の持つ不思議な力を訴えかけていました。 それを拾い上げ、ポケットにいれ、家に持ち帰り、水盆の中にいれて何日も眺めていると、ある日私の中にひらめきが起こりました。 「これをアクセサリーにしよう」 不思議なことにそれから時を経ず、海岸に金属が打ち上げられているのを見つけました。 表面は海の塩で腐食していましたが、磨いてみたら真鍮の輝きが出てきました。そこには、今は無い部品メーカー名が刻まれていました。 高知の電気店を何軒も訪ね歩くうち、ある親切な電気工事店の主が、倉庫の奥から同じモノを取り出してくれました。 シーグラスと腐食した金具との海岸での出会いとひらめき。 そうしてアクセサリー「波に運ばれしものたち」は生まれました。 by 迦羅主(Karasu) 赤岡横町商店街 おっこう屋 0887−55−3468 異国からの波に運ばれしものたち琉球(ザ・プロこじき)